AIと哲学と猫まっしぐらのおもちゃ

ゲームAI第一人者と言われる三宅陽一郎さんの、「クリエイティブな人のための哲学塾」という講演に行ってきました。

太っ腹なことに、当日使用したスライドを公開してくださっています。

三宅陽一郎さん

前述の通り三宅さんはゲームAIの第一人者といわれている方で、Final Fantasy 15のリードAIアーキテクトをされています。しかし、今回はゲームAIではなく哲学のお話でした。
ゲーム哲学みたいな比喩の哲学ではなく、ガチめの哲学です。

講演の内容と猫の関係

今まで哲学にまったく関わってこず、強いて言えば土屋賢二さんのエッセイを読んだことがあるくらい。

そんな私がなぜこの講演に行ったかと言うと、クリエイティブという言葉と哲学という言葉の組合せが新鮮だったからです。

難しくてぜんぜんわからなかったらどうしようかと思っていましたが、いざ始まってみると淡々としつつもオタクテイストの小ネタがちょいちょい入る語り口で、最後まで非常に楽しく話を聞くことができました。

環世界

講演の中で一番印象に残ったのは環世界の話です。

概念的なお話で難しいですが環世界に対する自分の理解としては、主体となる生物の物理的な構成や食料とするものやその他もろもろが異なると、同じ刺激を受けてもその刺激から生物が受け取れるものと、その結果生じる反応や行動が異なる、という考え方なのかなと。

他人を自分の物差しで測ってはいけないとか、
みんなちがってみんないいとか、
環世界に近そうな考え方はいろいろとありますが、環世界はそれらの考え方の根本にある、なんで違うの?ということを説明しているように思いました。

猫のおもちゃ

と、ここでやっと猫の話になるのですが、
講演を聞きながら時折思考が飛んでモヤモヤと考えていたときに、
ゲームのAIに応用されている考え方と言うことは、
NPCが主人公に対してアクションするように、
自遊車が猫に対してアクションするのにも使えるのではと考えました。

今までは,猫と遊ぶ自遊車にどんなセンサを積んでどんな動きをさせようかと考えていたけれど、
環世界の話を聞いて、
自遊車はどんな性格なのかを考えて、その場合こんな動きをするよね,
という流れで考えると面白いことがおこるんじゃないかなと。

まとめ

哲学とAIには深い関係があることがわかりました。

哲学についてはまだ具体的なところまで落とし込めていないのですが、
今までやったことがないアプローチなので、
すこし悶々としつつ考えていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です